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サッカーのドリブルに必要な能力とは

サッカーのドリブルに必要な能力とは

サッカー選手にとって、メッシのようにドリブルで何人もの相手を抜き去り、たった一人でゴールを決めるようなプレーは憧れそのものです。
一言でドリブルと言っても、様々なプレースタイルがあります。
日本代表を見てみると、
・久保建英選手のようにフェイントを交えながら相手の逆を突くようなドリブル
・三苫薫選手のようにスピードの緩急とタイミングで相手を置き去りにするようなドリブル
・伊藤純也選手のように圧倒的なスピードで相手を置き去りにするようなドリブル
など選手によってドリブルの方法は様々です。
では、圧倒的なドリブルを習得するためには、どのような練習をすれば良いのでしょうか?
ここでは、ドリブルに必要な要素をできるだけ紐解いて、ドリブルを身に付けるための参考となる情報を発信していきたいと思います。

ドリブルに必要な要素とは

ドリブルに必要な要素は本当に様々ですが、一般的には、
〇ドリブルスキル
①ボールコントロール
 細かなボールタッチ、インサイド、アウトサイド、足裏、トゥキックなどのあらゆる足の部位を使えること、力加減の応用
②駆け引き
 ボディフェイント、キックフェイント、エラシコやペダラーダ・ジンガなどのフェイントスキルなどを駆使した相手をだまして逆を突くなどの駆け引き

〇フィジカル
①スピード
 緩急や方向転換などを利用したドリブル
②体幹
 強靭な体幹があれば、ボールと相手の間に体を入れて相手をブロックしながらドリブルができます。
③アジリティ
 細かく素早いステップワークを駆使して一瞬のスピードとボディバランスでドリブルを仕掛けます。

〇個人戦術
①ボールを受ける前のポジショニング
 マークを外す動きなど
②ボールの受け方
 前を向いてボールを受けるなど、自分が有利な状態を創り出す。
③相手との間合いや角度
 常に自分が有利な距離感などでボールを保持できるかなど

などが挙げられるでしょうか。
もちろん、実際の試合での状況判断も大切になりますが、現在の育成年代の練習において、どれだけ実践的なドリブル練習を落とし込むことができているでしょうか?

本当に大切な要素とは?

前記の要素に関するトレーニングは、サッカーの基本的な練習としてとても大切です。

そして、スポーツブレイントレーニングでは、そのひとつひとつの大切な要素を実践で繰り出すための前提能力にアプローチします。

例えば…
①相手の一瞬のスキを見逃さない能力とは…
 ドリブルをしているとき、相手のポジショニングが一瞬ズレたり、バランスを崩したりすることがあります。
 仮に、一生懸命ドリブルの練習を重ねたとしても、このような隙に反応できなくては鍛えたドリブルを繰り出す機会を失います。
 それを逃すことなく、より高度なドリブルを実現するためには
   視覚:瞬間視(動体視力)、周辺視とそれを可能にする眼球運動
   脳:複数の情報処理と素早い状況判断
   神経伝達:素早い反応速度、素早く繊細な動作スキル
などが必要になります。

②ドリブル技術の根底にある能力とは…
 細かく繊細なボールタッチや、ボディバランスなどにもあまり知られていないトレーニングがあります。
   視覚:視覚がバランスの85%をコントロールすること
   神経伝達:ボールタッチをするにも、より正確かつ繊細に足自体をコントロールすること
   体感覚:自分の身体の動きや重心を脳レベルから理解すること
などにアプローチするスポーツ脳科学トレーニングです。

 更に、状況判断を行いながら適切なドリブルを行うためには、
   周りを本当に見ることができるようになる・瞬間的に行動するための視覚トレーニング
   複数ある情報を的確に処理して慌てないための脳処理を実現する脳科学トレーニング
   脳で判断した選択を素早く確実に行動で表現するための神経伝達トレーニング
など、鍛えたドリブルを本番で発揮するための前提能力を鍛えることが重要です。

全てのプレーの土台となる「脳」を鍛えよう

ほんの一例ですが、視覚・脳・神経伝達を鍛えることができるドリブル練習をご紹介します。
シンプルに、お手玉2個を手でやりながらコーンドリブルをしてみて下さい。
お手玉2個と足元のサッカーボール1個を同時に見るためには、直視することができず周辺視野を使って2お手玉2個とサッカーボールを何となく見ることになると思います。
また、複数の情報を同時に扱い、複数の動作が要求されるため、脳処理と神経伝達のトレーニングにも繋がります。
これだけでも、視覚・脳処理・神経伝達にアプローチすることができます。

もちろん、これに脳科学的要素を含めると更に高度かつ具体的なアプローチをすることも可能ですが、専門的なお話を抜きにしても、このようなトレーニングが有用であることは間違いありません。

トレーニングも、常に次世代型へと進化を遂げているので、可能な限り子供たちの能力を引き上げるトレーニングを提供していきましょう。

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